飲食サービス業,宿泊業
【ビジョン】
「食」は生活を営むうえで、生命を維持するための極めて重要なものです。
現在の文明社会は食の嗜好の多様化や、本格的に到来する高齢者社会の時代にあります。
単にお腹を満たすものではなく、へルシー性、芸術性、そして産地の食材を活かした地域性、更には食空間の演出、創造によって、人と人とのふれあいと憩いの場をつくることが望まれます。
サービス面においては、お客様への真のサービス、つまり心のこもった歓待が求められます。
1. 個性あるメニュー
近年、消費者二一ズの多様化や健康志向が高まる中で、高齢者社会に対応すべく、メニューの開発が必要とされます。また強まる国際化に伴い、日本独自の特徴を求められ、海の幸、山の幸など四季に富んだ地域特産食材を取入れたメニューの一層の開発により、観光振興に寄与します。
2. 食空間の演出
食事をする環境、心豊かな食空間の新たな創造が必要で、演出によってその価値は大きく変わろうとしています。日本人の食事は「姿勢を正し、黙って食べる。」というのが昔ながらの躾です。
一方、欧米では食事の時間はコミニュケーションの場としてゆっくりと時間をかけます。
現在では欧米スタイルへ徐々に変化しつつあり、こうした食事をとる雰囲気が心の豊かさと、ゆとりが生まれてくるもので、食空間とは食器、テーブル、インテリア、植物、絵画、景観、照明、音楽、空調、香り等の新たな演出がなされることをいいます。創意工夫を怠らず、さらなる構築を目指します。
3. ホスピタリティ
ホスピタリティとは「医者が病人を看護する」が原語ですが、高齢者社会の対応として、飲食業者は福祉事業への取組みが必要とされています。高齢者等にやさしいお店づくりを推進し、段差解消等のバリアフリーの対策を構築するよう努めます。
4. 労働時間の短縮
飲食店にとって、労働時間短縮は深刻な問題です。特例事業所の労働時間は、週44時間に短縮されることになり、飲食業界における従業員の定着性やより良い人材確保等の観点からも福利厚生面の充実を含め職場環境の整備が急務であります。
一方では人手の少ない中での営業を行うにあたり、省力機器の導入や、同様の食材導入を進めます。